本日のテーマは高等学校普通科についてです。
大半の方が高等学校では普通科へ進学されていますが、令和4年度からは普通科以外の学科の設置が可能となります。えっ!既に商業科、工業科があるじゃないのというリアクションは至極ごもっとも。すみません。言葉足らずでした。勿論、既に普通科以外にも商業科、工業科などは設置可能ですが、正確には、「普通教育を主とする」学科として、普通科以外の学科が設置可能となるようででして、なんだか「???」な表現で申し訳ありません。
具体例が中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会第125回の配付資料に示されています。
中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会第125回の配付資料はこちら
それによりますと、
「学際領域に関する学科」 と 「地域社会に関する学科」
が示されています。
分かったような分からないような。学際領域って少し専門的過ぎませんかね。
両学科とも「教室内の学びに加えて、実際の現場に赴いて諸課題の現状を目の当たりにしたり、最前線で課題解決に取り組む社会人の姿に学んだりすることが非常に重要」とあります。大切ですよね。現場に立ったり、見たり、経験することは。中学校では職場体験が導入されていますが、もう一歩踏み込んだ教育プログラムとしての設定を想定しているようです。
なので、高等学校単体での教育プログラムではなく、「関係機関との連携・協働」「調整するコーディネーターの配置」が想定されていて。より多方面で生徒が活動できる体制の構築が求められているようです。
でもこれってどこかで聞いたことないですか。学際領域とか、地域社会との連携とか。そうです、大学の教育プログラムでも謳われているキーワードでもあります。実際、インターンシップ、コーオプ教育などキャリア教育でも同様のことが既に行われています。
そうなると、「学際領域に関する学科」では、学校以外の研究組織との連携(例えば、大学とか企業とか研究所とかですかね)が必要となってきますし、「地域社会に関する学科」では、地元の企業や自治体との連携が必要となってきますよね。
そのあたりはきちんと分かりやすく図示されていますので、是非、ご覧いただきたいです。
突然ですが、私、学校法人桐蔭学園の溝上慎一理事長を尊敬しておりまして、溝上先生のご専門が発達に関する研究でして、その関係で高大接続に関する研究を長年されていらっしゃいます。河合塾とも連携されていますので、ご覧になったかもいらっしゃるとは思います。溝上先生のご指摘のなかで特に重要だと思っていますのが(私が勝手にですよ)、大学生からキャリア教育をしていては遅いということです。もっと早い段階から、遅くとも高校2年生までに将来のことを考えておく必要がある。それは自身の成長にも関係してくることで、やはり漫然と過ごしてしまいがちな高校生の段階で、実社会がどのような仕組みになっているかに触れる(実際は働いてみないと分かりません。そんなに甘いものでもありません)ことは凄く大切なことだと思いますし、後々に確実に効いてくると思います。
最後に、気になるのがネーミングですね。是非とも、分かりやすいネーミングをお願いしたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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2件のコメント
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