本日のテーマは、2月22日にプレスリリースされていました関西学院大学国際学部で導入されたTAO(The Admissions Office)についてです。
「関西学院大学 「TAO」導入により入試のDXを推進」(2022.02.22 PRTIMES HP)はこちら
詳細は、上記の記事をご確認いただきたいのですが、このTAOという入試システムは、以前にも記事にしたことがあるのですが、「日本語・英語に対応し、学⽣がひとつのフォームで複数の⼤学に出願できるグローバル対応の⼊試システムです。どのような募集書類も全てデジタル化でき、どの国の志願者にとっても出願しやすい仕組みになっており、大学が世界中の志願者を募集し、業務を行う上でも効果的・効率的なもの」でして、国際標準モデルの入試システムなんです。
このプレスリリースによると、採用大学は
関西学院大学
京都外国語大学
京都先端科学大学
慶應義塾大学
芝浦工業大学
総合研究大学院大学
東京音楽大学
東北大学
早稲田大学
9大学でして、うち2大学が国立大学です。もちろん、受け売れ人数でいうと私立大学の方が多いので当然と言えば当然なのですが、いわゆる大規模大学でいうと東北大学だけですので、このシステムの普及には国立大学への浸透度合いによるのかもしれません。
以前にも記事に記載しましたが、世界では「Common Application」(Common App)というシステムが浸透しており、一つのフォームから複数の大学へ出願できるというのがスタンダードとなっています。これって海外の大学では差別化が出来ていて、入試システムについては共通化できているということ。こうなると入試に係るコストはグッと下がりますし、本来の入試内容そのものに注力できますから、スタンダードになっているのでしょうね。
ちなみに国内の入試システムはどうかというと、リサーチしてみると、京都電子計算株式会社のPost@netが導入校が「150校を超え、業界No1の導入実績」を誇っているそうです。これにしても恐らく大学ごとにカスタマイズされているでしょうから、1つのフォーマットで複数大学への出願ではなさそう。せめて国立大学は同じにしてもよさそうですけどね、ほぼ入試日程が一緒ですから。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
1件のコメント
1分間解説:立命館大学が世界標準入試システム「TAO」を導入 - 大学よもやま話 · 2022-03-12 22:44
[…] 1分間解説:関西学院大学 「TAO」導入により入試のDXを推進 世界標準入試システム「TAO」とは。そしてアメリカで採用されている「Common App」とは カテゴリー: 大学 タグ: 世界標準入試システム「TAO」立命館大学 […]