今月の初めに今年度の「大学発ベンチャー表彰2023」の授業者が公表されています。

「「大学発ベンチャー表彰2023」受賞者の決定について」(2023.08.08 科学技術振興機構)はこちら

ベンチャーの事業内容は上記の受賞者一覧に記載されていますが、素人の私にはにわかに理解できない内容ですが、パッと読む限り医療系の研究内容がベースになっている印象を受けます。支援企業名が記載されていますように単独というよりも産学連携の末の事業立ち上げという流れができているように思われます。

で、何気なく見ていますと今年度は東京大学が多いなぁと言う印象を受けましたので、直近4年間の支援大学をまとめてみました。(企業は除きました)

支援大学一覧(2020年~2023年)

区分大学名2023202220212020
国立東京大学4  37
国立大阪大学 1113
国立東北大学 11 2
国立京都大学 11 2
国立東京工業大学1   1
国立横浜国立大学 1  1
国立広島大学 1  1
国立九州大学 1  1
私立慶應義塾大学2 1 3
私立早稲田大学 1  1
私立立教大学  1 1
私立東京理科大学   11

予想通りというか、やはりというか、人的資源が豊富な大学が支援をしているようでして、いわゆる研究大学と言われる国立大学は名前が出ています。出ていないのは名古屋大学くらいでしょうか。私立においては慶應義塾大学の名前が複数回出ており、医学部を持っている強みが存分に発揮されている印象を受けます。

2017年度からは「経営者が40歳未満かつ設立後3年以内のベンチャー企業とその支援大学等」を表彰対象としたアーリーエッジ賞が創設され、より若いベンチャー企業への支援の充実を図っているようです。

ちなみに経済産業省では、毎年、「大学発ベンチャー実態等調査」を実施しており、ここ数年は増加傾向にあります。

「令和4年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報)~大学発ベンチャー数、過去最高の伸びを記録~」(2023.05.16 経済産業省)はこちら

詳細は上記、ページを参照いただきたいのですが、大学別大学発ベンチャー数の一覧でもやはり東京大学、慶應義塾大学はランキングされており、やはり国立の研究大学は強いという印象を受けます。ただし、増加率のランキングを見ますと、情報経営イノベーション専門職大学・秋田大学・近畿大学・高知大学・順天堂大学と総数のランキングとは違った大学名が出てきていますので、新しい動きが出てきているということなのだと思われます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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