今回のテーマは、「大学発ベンチャー表彰2021」についてです。皆さん、このベンチャー表彰についてご存知でしたでしょうか。私、不勉強でこの発表があって初めて知りました。でも、今まで目に触れていたのでしょうが、認識したのが今回が初めてということなのです。アンテナがあるかないかで引っかかってくる情報も異なりますよね。このブログを始めたおかげで様々な情報について敏感になってきました。

さて、この表彰制度。公募の後、選考があり各賞が選定される仕組みとなっています。

主催は、国立研究開発法人 科学技術振興機構、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構です。

国立研究開発法人 科学技術振興機構はこちら

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構はこちら

どちらも国の機関で、知っている人は知っているが知らない人は全く知らない機関だと思います。まぁ、文字だけ捉えると当然と言えば当然なのですが、どちらも民間だけだとなかなか手の出ない分野も国が関与することで将来の国の科学技術力を維持・発展させることを目的にされています。科学技術振興機構は大学との連携だけでなく、SSHなど高等学校や中学校・小学校とも連携して人材育成にも積極的に取り組んでいます。新エネルギー・産業技術総合開発機構はNEDOという通称の方がなじみがある人も多いと思います。名称そのままですが、天然資源が極端に少ない日本におけるエネルギー・産業の技術力発展のためにあります。

 脱線しました。この2機構が主催ですが、後援として文部科学省・経済産業省・日本ベンチャー学会・全国地方新聞社連合会が入っています。文部科学省は元々文部省と科学技術庁が統合してできた省ですから、自ずと主催の機構との関係性の深さも伺い知れます。そして、経済産業省も入っているということも重要なところで、単なる大学発ベンチャーの数を求めているだけでなく、日本の産業の発展のためには新陳代謝が必要ですので、近道としては大学等でくすぶっているシーズ(研究成果)を社会実装していき、スタートアップをなるべく多く輩出する方が現実的ですよね。これが文部科学省だけだと予算取りの為の実績と勘ぐってしまいますが、経済産業省が入っているとそれだけでない側面も伺い知れます。私の勝手な思い込みですが。ちなみに2014年度から始まっている表彰制度で、過去の表彰で目を引いたのは、

大学発ベンチャー表彰2020 経済産業大臣賞を受賞している補助用マッスルスーツの製造の株式会社イノフィス。既に2020年3月時点で累計出荷台数1万台を超えています。また、2019年度受賞者には筑波大学の落合陽一氏のピクシーダストテクノロジーズ株式会社の名前が。この年のアーリーエッジ賞を受賞しています。ちなみにアーリーエッジ賞の対象は経営者が40歳未満かつ設立後3年以内のベンチャー企業とその支援大学などおよび支援企業とされています。

まだまだ、見る人が見れば、おっ、この企業という企業もあるのでしょうが、これも年数を重ねていけば自ずと耳目を集めることでしょう。こういう制度は継続が肝ですもんね。それとアーリーエッジ賞のように制度の見直しやより若い世代の発揚になるような賞の創設は必要でしょう。

「大学発ベンチャー表彰2021」はこちら

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


2件のコメント

30秒感想:教育分野におけるDAOの活用について - 大学よもやま話 · 2023-03-16 22:41

[…] 「大学発ベンチャー表彰2021」が発表されています カテゴリー: 大学 タグ: DAOeduDAO […]

「大学発ベンチャー表彰2023」受賞者が公表されています(科学技術振興機構) - 大学よもやま話 · 2023-08-24 11:39

[…] 「大学発ベンチャー表彰2021」が発表されています カテゴリー: 大学 タグ: 大学発ベンチャー […]

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