先週、私立大学内で話題となったのが、日本私立学校振興・共済事業団がマッチングシステムを開発するというフジテレビの報道でした。

「【独自】大学同士のマッチングシステム開発へ 半数近くが定員割れの私大対象 文科省が支援策に3000億円」(2023.08.25 FNNプライムオンライン)はこちら

X(旧Twitter)でも話題となっていましたが、3千億円をかける必要があるのかと。

確かに…。

と思いつつ、新しいシステムだけにそんな大型予算がこの時点で出るものなのだろうかと思い、よくよく報道内容を見てみると、見出しにもありますように「文科省が支援策に3000億円」と記載があり、私立大学への支援策の総額が3千億円ということかと。

記事の中にもそのように記載がされています。今一度、上記の報道の頁をご覧ください。

さて、予算はさておき、マッチングアプリを利用する大学が果たしてあるのだろうかという疑問を持ち、その他の報道を見てみますと、既に合併の申し出が日本私立学校振興・共済事業団にはあるそうです。

「私大「マッチング」のシステム開発へ 定員割れ半数を踏まえ、文科省」(2023.08.25 朝日新聞デジタル)はこちら

これ、おそらく以前からあったのでしょうが、コロナ禍を経ていよいよ増えてきたのではないかと推測しています。定員割れの大学に対する引き締めは今後より強くなることが予測されますし、理系分野へ進出できない大学においては生き残りの選択が極端に狭まることも予測されます。

そういった背景からもどこかに統合して欲しいという希望の大学は増えているのが現状ではないかと思われます。

ただし、気になるのは「建学の理念」の摺り合わせです。杓子定規に言わせていただくならば、私学は創設者の強い思い(「建学の理念」と表現されています)により開設されていることを踏まえれば、全く異なる思いの大学同士のマッチングは非常に厳しいのではないかと思われます。

なので、私がイメージするマッチングとしては、学部もしくは学科の譲渡およびそれに伴う学籍管理の移行です。この学部は特色と実績があるので「残していきたい」と「統合して持ちたい」のマッチングを行うのではないかと推測しています。

国の期間ですので今後、徐々に明らかになるかと思いますが、より規模が大きく、財政的に盤石な私学がより強固になっていくことでしょう。地方の中小規模の大学はいよいよ存続自体が危うい時代となってきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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