本日のテーマは、前回に引き続き、2月16日に開催されました中央教育審議会大学分科会質保証システム部会(第13回)の公開させている会議資料についてです。

「質保証システム部会(第13回)会議資料」(2022.02.16 文部科学省 HP)はこちら

今回着目したのはこの中の「【参考資料1】現行制度において、各大学の運用等で実施可能な取組例」についてです。興味深いことが提示されているのですが、今回は学期制についてです。

学期制には、2学期制、3学期制、4学期制がありますが、2学期制はセメスター制、4学期制はクオーター制とも言われています。

セメスター制は、おそらく最もポピュラーで、15週×2=30週というパターンです。では、3学期制、クオーター制はどうしているのか。この資料に例示されていますように、実は、「1単位45時間≠15回の授業」というのは前提ではありません。ここ通じてますかね。15回でなくても、1コマあたりの授業時間も変更しても良いということだったり、ある一定のコマ数を講義で、残りコマ数を学外でのフィールドワークに当てても良いということなんです。

ということで、2017年には、明治大学や芝浦工業大学が100分授業を実施していますし、105分授業を実施する大学(拓殖大学や武蔵大学)なんてのも出てきています。従来の枠に収まることなく、学修者にとって本当に効果のある教育とは何かを各大学が模索しているということですね。100分授業にすると、14週で済むことになりますし、そうなると、クオーター制(7週×2×2)が可能となります。そして、これは捉え方ですが、100分授業を50分×2授業と捉えることもできます。そうなると、半分に分けて前半を講義、後半をグループワークをメインに据えた授業というのも可能となってきます。そして、15週という窮屈な学事歴の解消にもつながるわけです。クオーター制が浸透してくと、年間を4つのタームで区切れるわけですから、長期インターンシップや海外留学にも比較的スムーズに参加して復帰することも可能となってきます。おそらく、今後はクオーター制がデフォルトになるのではないかと個人的に思っていたりもします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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カテゴリー: 大学

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