今回のテーマは、変わりつつある教員採用試験についてです。すでに報道されていますので、ご覧になった方もいるかとは思いますが、教員採用試験の受験時期を前倒しにする自治体が出てきています。従来は受験資格が大学4年生や既卒者とされていましたが、筆記や実技の1次選考を大学3年生の段階で受験することが可能となっています。

ちなみにネットでさがしてみたところ以下の自治体が大学3年で教員採用試験を受験することが可能となっています。おそらくこれらの自治体以外も実施する方向に進むことでしょう。

東京都

神奈川県川崎市

神奈川県相模原市

神奈川県横浜市

山梨県

福井県

教職課程のカリキュラムをご覧になっていただくと分かると思うのですが、学生はとにかく忙しいです。教育学部でも忙しいのですから、専門の学部でかつ教職課程を履修している学生も忙しいです。そんな中、教育実習や介護等体験にも行きますので、よほどの覚悟がないとなんですが、それでも免許を取得しても教員を目指す人が減少しているということはどういうことなのか。

自治体が出した解のひとつが、採用試験の早期化ということなのでしょう。一般企業の採用時期は3年生から始まりますし、企業によっては1年生や2年生で内定を出している企業もあります。(ファーストリテイリングやネスレ日本など)

「ユニクロの大学1年生「内定」は広がる? 2年間研修→内定辞退のリスクも」(2018.04.01 Business Journal)はこちら

私が捉えている観点とは異なりましたので、時期を早める以外の方策をしている自治体がないかを調べてみますと、ありました。

「免許なくても受験可能に!教員採用試験実施日が公表 教員不足の解消へ 山口」(2023.03.14 山口放送)はこちら

山口県では「教職チャレンジサポート特別選考」を実施する予定としており、教員免許を有していない54歳以下の人対象として選考を行うそうです。この制度にどれくらいの応募があるのか、興味がありますし、もし応募が殺到するようであれば、他の自治体でも採用されることでしょう。

でも、現役の教師の労働環境を改善することが時間がかかりますが、近道だと思うのですが、どうなんでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

30秒感想:教員志望だった大学生の調査結果について - 大学よもやま話 · 2023-04-21 22:39

[…] 30秒感想:教員採用試験が変わりつつあります 1分間解説:皆さんからの10の質問にお答えします!(「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)に関するQ&A) カテゴリー: 中学校・高等学校大学小学校 タグ: 教員志望 […]

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