本日のテーマも引続き、特定分野に特異な才能のある児童生徒に係る有識者会議の配付資料についてです。

4月15日に開催されました会議の資料が公開されていますので、詳細につきましては資料をご確認ください。

「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議(第9回) 配付資料」(文部科学省HP)はこちら

今回も同じく配付資料のうち藤田先生の資料を見てみることとします。

みなさん、ご存知でしたか? 新学習指導要領では「キャリア・パスポート」なるものの導入が明記さていることを。これは、小中高に共通する学級活動・ホームルーム活動」の項目のひとつとして、挙げられている「一人一人のキャリア形成と自己実現」のためのツールとされています。自分の活動を記録し、蓄積する教材として「キャリア・パスポート」が明記されています。

で、定義です。少し長いですが、とても重要なので、引用します。

「小学校から高等学校を通じて、児童生徒にとっては、自らの学習状況やキャリア形成を見通りしたり、振り返ったりして、自己評価を行うとともに、主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐもの。

教師にとっては、その記述をもとに対話的にかかわることによって、児童生徒の成長を促し、系統的な指導に資するもの。」

どうですか。既に初等中等教育課程段階でかなり踏み込んだ内容に着手している印象を私は受けました。ほぼ高等教育課程で通用するレベルです。これを初等中等教育課程で実施していくこと自体が危機感の表れでしょうし、これから更に求められてくることだと重要視している証左だとも捉えることができます。

そして、ここでも重要なのは教師の役割でして、「とりわけ大切なのは 教師からのコメント・言葉がけ」とあります。省察することはとても大切なのですが、それを第三者が視るという行為をかませることもさらに重要です。自分を客観視する訓練にもなりますし、自身のキャリア形成においても有用であることは間違いありません。

サビカス氏、コクラン氏の引用文もとても適切なので、是非とも資料をご覧いただければと。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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