本日のテーマは特定分野に特異な才能のある児童生徒に係る有識者会議の配付資料についてです。

1月24日に開催されました会議の資料が公開されていますので、詳細につきましては資料をご確認ください。

「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議(第7回) 配付資料」(文部科学省HP)はこちら

今回の会議では、前回までの論点整理がなされているのと、有識者の発表資料が掲載されています。

今回、解説するのは、天童市立天童中部小学校の校長先生の発表資料。

この小学校で実践しているのが、「子どもがする(学習者主体の)授業」。

具体的にどうのような授業を展開しているのかというと、これが興味深いです。まず、通常の授業は約8割。残りの2割が以下の3つの授業スタイル。

1.自学自習

2.マイプラン(MP)学習(単元内自由進度学習)

3.フリースタイルプロジェクト(個人総合)

2は「自分で学ぶ計画を立て、学修を振り返り、計画を修正しながら学びを進める」というもの。ということは学ぶペースも学ぶ場所も学び合いたい形態も自分で選択するということ。これって、一見良さそうですが、なかなかハードルが高いです、実は。ある程度の制約があった方が楽なんですよね、実は。それを小学校の時から意識して学習に向かわせることは凄い取り組みだと思いました。そして、MP学習に関するアンケート結果はポジティブな回答が圧倒的ということも子供たちの可能性というか姿勢に感心してしまいました。授業の例示が資料に挙げられていますが、それも面白そう。

3は「学習⽅法に加えて、学習内容も⼦どもたちが決める・相談して進める」というもの。これも「子どもたち一人一人が課題を」担任と相談しながら設定し、「必要な材料・道具等」も自分たちで準備させるとありますから、なかなかなハードルです。

こうなると、教師の役割も変化しますよね。教えるという立場だけではなく、ファシリテーター・コーチング・メンタリングと、今まで求めらえていた役割とは明らかに異なる能力が求められます。これは高等教育課程でも同様な役割変化が求められています。

そして、最も注目したのがこうした2割の授業から8割の通常授業への影響がポジティブに出てきているということ。学習意欲が高まってくるんですよね、きっと。このような学校が増えてくると、育っていく人材も自ずと変わってくるでしょうし、それに伴って、中等教育課程、高等教育課程も変わっていって欲しいものです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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