今回のテーマは、「出稼ぎ留学」についてです。

「出稼ぎ留学」ってご存知でしょうか。正直、下記のリアブロードの調査報告の公表のプレスリリースを見るまでは知りませんでした。

「海外留学エージェント『スマ留』が2023年春のワーキングホリデートレンド・動向を発表。」(2023.03.14 リアブロード)はこちら

詳細につきましては、上記のページにてご確認いただきたいのですが、サマリーを抜粋すると「・ワーキングホリデー渡航者数が2023年4月までの1年で【3倍以上増加】」【「スマ留」調べ】とあります。この数字、ワーキングホリデーの渡航者数推移を表していまして何もコロナ禍以前に戻ったということではなく、それまでの過去最高数値から3倍以上に増加しているということです。なぜ、このようなことが起こっているのか。

調べてみますと、NHKクローズアップ現代のアーカイブに以下のページががありますので是非ともご覧ください。

「“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~」(2023.02.01 NHK・クローズアップ現代)はこちら

この取材を見ますと、円安と20年以上の賃金の据え置かれた結果、より賃金の高い海外へ人材が流出していることが読み取れます。しかも、受け入れ国も人材不足の方策としてワーキングホリデーの受け入れ枠の増加などの方策を打ち出していますので、流出に拍車がかかっているようです。

もちろん、国内企業も手をこまねいているわけではなく、大手企業では年功序列を廃止したり、年収そのものをアップさせたりと人材確保に動いているとのこと。ただし、日本の労働者の大半が所属している中小企業がどこまで対応できるのか。遅まきながら、国内においても新陳代謝が行われる可能性が高いと思われますし、そうなると、一時、メディアを賑わしていた製造業の国内空洞化にならった国内人材空洞化が起こる可能性が高くなるかと。そうでなければ、例えば海外留学した学生が帰国することなくそのまま海外で就職してしまい、人材流出が加速していくように思われます。
「出稼ぎ留学」の今後の動向にも注目していきたいところです。

ちなみに【「スマ留」調べ】によると出稼ぎ留学先1位はオーストラリアでして、リアルな数字が出ている頁もありますので参考までに。

「【オーストラリア出稼ぎ留学】いくら稼げる?実態や注意点は?」(2023.03.28 sydneynote)はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: Life

1件のコメント

30秒感想:大学在学中に海外留学する効用とは - 大学よもやま話 · 2023-05-18 11:39

[…] 30秒感想:出稼ぎ留学の増加傾向について 1分間解説:海外留学が必須の大学 カテゴリー: 大学 タグ: キャリア意識海外留学 […]

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