今回のテーマは、理工系の女子学生比率についてです。

「女子学生比率の目標値達成めざし広報・入試の施策を展開-芝浦工業大学」(2022.09.05 Between情報サイト)はこちら

ベネッセの情報サイトに上記の記事が掲載されていまして、改めて芝浦工業大学の本気を見たような気がしました。詳細は上記記事をご覧いただきたいのですが、要はグローバル(芝浦工業大学が掲げている100周年に向けての目標は「アジア工科系大学トップ10」のようです。)を視野に入れた場合の女子学生比率の向上は必須であると捉えているようでして、具体的な目標として30%を2027年に達成することを掲げています。

2019年のOECD調査でも出ていますように諸外国と比してもかなりの低さのようです。(工学系で16%)

「理工系進学者の女性割合、日本は最下位 OECD調査」(2021.09.16 日本経済新聞)はこちら

内閣府も方針で打ち出すために下記のような調査結果を公表しており、地域によっても差があるようです。

「女子生徒等の理工系分野への進路選択における地域性についての調査研究 調査報告書」(令和4年3月 令和3年度内閣府委託調査)はこちら

具体的に見ると

全国平均

理学:30.2%

工学:15.2%

女性比率が高い都道府県

理学 岡山県:39.6% 奈良県:38.3% 群馬県:36.1%

工学 山形県:20.2% 東京都:19.3% 岩手県:17.9%

女性比率が低い都道府県

理学 青森県:15.8% 岩手県:16.7% 福井県:19.2%

工学 福井県:11.2% 長野県:11.6% 静岡県:11.7%

女性比率が一番高い県と一番低い県の差

理学:23.8ポイント

工学:9ポイント

こう見ると、工学系は東日本が多いようですし、福井県は、理学も工学も低い比率となっていますね。各地域にある大学の収容力にも左右されますので一概に言えませんが、数値だけで見ると、工学系は理学系の半分というのは明らかですので、芝浦工業大学の目標数値はかなり高いと言えます。しかしながら、ベネッセの記事に記載のあるとおり、要因を捉えた上で高等学校との連携などの施策を基に是非とも達成していただきたいです。期待しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 大学

1件のコメント

30秒感想:芝浦工業大学が学科制から課程制へ移行します - 大学よもやま話 · 2023-05-03 22:32

[…] 30秒解説:芝浦工業大学が女子学生比率の改善に動いています カテゴリー: 大学 タグ: 芝浦工業大学 […]

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