例年、文部科学省が実施している「大学における教育内容等の改革状況」に係る調査ですが、令和3年度の状況が公表されています。

「大学における教育内容等の改革状況について(令和3年度)」(2023.09.08 文部科学省)はこちら

私が着目したのは、以下の2点です。

ナンバリングを実施する大学数

H29年度 360大学(48%)→令和3年度 539大学(72%)

学修管理システムを利用した事前・事後学習の推進を実施している大学数

H29年度 409大学(55%)→令和3年度 566大学(75%)

まず、ナンバリングとは「カリキュラムの体系性を示す為に、各授業科目に意味づけされた番号を付与すること」を指しており、カリキュラムマップ・カリキュラムツリー同様、学生が各授業科目を体系的に見る一つの指標となります。

このナンバリングを導入した大学が、半数以下から7割を超えてきていますので、スタンダードになりつつあると言えるのではないでしょうか。よく見かけるのが、シラバスに記載させており、この授業科目がどのような位置づけなのかが一目で分かるようにしている大学が多いかと。

次に学習管理システム、いわゆるLMSを導入している大学がほとんどかと思いますが、それを事前・事後学習に使用するよう推進している大学もこの数年で増加しているようです。コロナ禍への対応もあり、LMSを使うことに教員側も学生側も大分ハードルが下がった結果ではないかと。

私が勤めている大学でも個人差はありますが、予習の動画や資料をアップし、復習用の資料もアップし、課題もLMSで提出をさせるという教員はいます。ツールですから、一度使えるとなるととことんブラッシュアップしていく方もいるのもまた現実です。なにせ、大学教員は、研究者の側面がありますので追究していくことは本質的に好きなんでしょうね。

一度、作ってしまうところまで持っていくところまでは生みの苦しみはあるでしょうが、出来れば、そこはチームで支え合っていただきたいなとも思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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