ラベル付けに弱い

本当に弱い

夏季限定
当店限定
当空港限定

いやでも、〇〇氏推薦には揺さぶられない。元来、信用してないからか?

ということで、
「このミステリーがすごい!」大賞
というラベルにも当然弱い

科警研と科捜研の違いはご存知だろうか?
この物語に記載があるので、解説はそちらに譲るとして、物語の舞台はその科警研の分室が発足したところから始まる。

主人公(と言えるのかどうか 皆さんのご判断にお任せします)の土屋はかつて科警研のホームズと言われた人物。
かつてというのは、今は大学の准教授で、片手間に分室の室長を兼務している。
その分室に3人の研修生が赴任するところから物語が始まる。

人には転機があり、その転機を自覚する人もいれば、振り返ってあの時が転機だったのかと思う人もいる。

この3人の研修生にとっては明らかに分室への配属が転機となっている。
今までのやり方、考え方では通じない壁が立ちはだかり、その壁を乗り越えるために試行錯誤をする。
三者三様のバックグラウンドを持っており、その乗り越え方もそれぞれ。
もちろん、それぞれで構わないし、それぞれのやり方でよい。でも、一人で見える視野や思考は得てして、独りよがりで視野狭窄になりがちである。
3人よれば文殊の知恵
とはさすがに良い得て妙で、チームになった時の乗り越え方は爽快ですらある。

そう言えば、
三本の矢
というエピソードもあるくらいなので、3というのは1つのキーナンバーなのかもしれない。奇数なので、割り切れないし、素数でもあるし(関係ないか)、も3だし。


ということで、チームビルディングの視点からも堪能できる物語。

オススメである





喜多喜久(2018)『科警研のホームズ』.宝島社.


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