「進取果敢」
積極的で決断力や実行力が優れている。
常にこうありたいですが、人間ですから、このような状態ばかりが続くわけでもありません。でも、それで良いと私は思っています。ベストの状態に持っていくことが必要な場合もあるでしょう。ただし、そうでない状態の時は思いきってスイッチをオフにするのも必要なことなのではないかと。そのオフがあるからこそ、オンが活きてくるでしょうし、また、継続していけるのだと思っています。
今回の物語も主人公は、探偵一家の娘である北条美雲のようでして、彼女、捜査での洞察力は抜群なのですが、それ以外ではどうもひとつ抜けている感じです。それがキャラクターとしての味が出ているようで、今回も八面六臂の活躍を見せてくれます。三雲家の長男・ケビン田中(もちろん、偽名です)との恋の行方も気になるところです。
そして、モリアーティというホームズシリーズではお馴染みの人物も登場します。このキャラクターが今後どのような展開を見せるのかの期待も掻き立ててくれています。
もちろん、三雲家もここかしこで登場し、重要なヒントを与えてくれますが、今回は北条家の面々も描かれていますので、前二作の三雲家との対比は興味深いところです。そして、今回の物語も前作同様、続編の匂いがしていますので、引続き、没入していきたいと思います。
そして、今回も当然、おススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
横関大(2019)『ホームズの娘』.講談社.
(参考記事)
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30秒間読書感想文:横関大氏『ルパンの星』 - 大学よもやま話 · 2023-02-20 22:40
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