この物語、オムニバスになってまして、最初の数話はライトな感じで描かれています。二人の刑事の紹介に近いに印象です。読み進めていくにつれ、没入感が出てきます。

真面目で優秀な神崎隆一と、一見チャラいものの頭のキレる黒木(下の名前を探しきれませんでした)が警視庁池袋署を舞台に事件を解決していく物語。

大きな事件もあれば、ストーカー被害の対応まで、警察という仕事は街で起こり得るあらゆる事件に対応しなければならず、柔軟な思考と姿勢を持つ必要があるのだと思い知らされました。

神崎は刑事の王道を歩んでいるタイプで、事件に真正面から向き合うタイプで、黒木は情報屋も駆使して、時には逸脱して事件の核心を捉えようとするタイプかと。

コンビですので、互いに補う形にはなっているのですが、最後は黒木がダメ押しをする感じです。

なんですが、最後の書き下ろしは少し感じが異なります。是非とも読んでいただきたい。

ということでオススメです。

続編もあるということで楽しみ。

ちなみにドラマ化されていたようです

TBSドラマ『キワドい2人 K2 池袋署刑事課 神崎・黒木

横関大(2014)『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』.講談社

(参考記事)

https://takayamaclub.matrix.jp/columns/reading-impressions-yokozekidai-12/
https://takayamaclub.matrix.jp/columns/reading-impressions-yokozekidai-11/
https://takayamaclub.matrix.jp/columns/reading-impressions-yokozekidai-9/

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