単行本の元々の題名は『勝ち逃げの女王』。
でも、個人的には『永遠のディーバー』のチョイスの方が、グッときた。

人生何度でもやり直しがきく。

ついぞ、言葉にしやすく、
ついぞ、人に言ってしまいそうになる。

でも、自分はそれほど容易に、軽やかに人生を歩んで行くことが出来なかったからこそ、この物語には深く共感していまう。思わず自分を重ねてしまう、職種も年齢も全く異なるのに。

人生は選択の連続。

確かに自分で選択してきたのだけれど、誰しもが選択せざるを得なかった選択があったはず。それによって結果が大きく異なった選択も。
甘んじてその人生を受け入れ、歩んでいく。

しかし、この物語のようにその選択を再び見つめ直さざるを得ない機会に出会ったら、自分は果たしてどのような行動をとるのだろうか。

この物語は希望の書である。
決して、自暴自棄にならずにしつこく生き抜くことのカッコよさに気付かせてくれる。

オススメである


垣根涼介(2014)『永遠のディーバ―君たちに明日はない4―』.新潮社.


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