今回は題名で選んでしまいました。疲れてるですかね。しあわせなミステリー。なんだかこの題名を見ただけで心が癒やされます。作者欄の通り複数の作家によるオムニバスでして、「人が死なない」ミステリーで構成されています。

私が読んだことのないテイストとしては、中山七里氏の『二百十日の風』。ミステリーにファンタジーが加味されているのですが、扱っているテーマは産廃と過疎の問題。めちゃくちゃリアルな問題なんですが、最後にフワッと救われます。

そして、やはり好みは伊坂幸太郎氏の『BEE』。殺し屋と蜂というおよそミステリーになりそうにない素材でここまで引き込まれるのはさすが。好みです。

柚月裕子氏も吉川英梨氏の文体も好みな文体ですので、読みたい作家の幅が広がりました。


伊坂幸太郎、中山七里、柚月裕子、吉川英梨(2012)『しあわせなミステリー』.宝島社

ほっこりミステリー


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