やはり、続編だったようだ。

全く下調べをせず、パッと見の印象だけで読み始めてしまうからこうなる。

なので、続編から読み始めて、始まりの物語を読むことはままある。
伏線回収の逆番になってしまうが、それはそれで楽しめる。

主人公の世田はベテランの刑事。

都内での爆弾テロ予告を受け、新人の相棒と共に捜査へ駆り出される。

その後、どのように展開し、どのような結末に至るのかは是非とも読んで体感してもらいたいのだが、続編でも述べたように、フィルムを観ているような感覚に陥る。

場面展開のスピード感、登場人物の掛け合い。文字を読んでいるのだか、映像が次々と視えてくる。

と思ったら、映像化されていた。
そりゃそうだろうな
https://www.toei.co.jp/release/movie/1215356_979.html

著者は有名な作家だそうで、映像が視えるのも経歴を見ると腑に落ちる。

ただ、続編もそうなのだが、登場人物の輪郭がもっと明確になると更に没入できそう。人間そのものが視えてくると更に没入できるのだろう。
でもまぁ、それは好みか。

と言いつつ、オススメである。


秦建日子(2016)『And so this is Xmas』.河出書房新社.


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