ようやく読了しました。
今回は、どちらかというと探偵色強めの物語でして、途中、何度も胸が詰まされる内容でした。でも、さすが福田氏なだけありまして、没入感が今回もエグかったです。今回は、スモモ(主人公の一人)の出番は少なく、出原しのぶ(主人公の一人)と探偵事務所1階の喫茶店のマスター・小寺の出番がほとんどです。というのも、小寺の過去のいきさつが物語のメインテーマで、彼が喫茶店のマスターに至るまでが描かれています。
と言いつつ、現状日本のセキュリティの課題についても丁寧に描かれており、社会人として組織に所属している者として、非常に勉強になることは多々ありました。そうなんですよね、不用意なのはいつも人の方でして、どれだけ気を付ける人がいても、組織内の一人でも不用意にスパムメールのURLを展開させただけで、ネットワークに感染が広がりますから。セキュリティの意識向上のためにもこのシリーズの物語を読んでおくことは必要な気がします。楽しめますし、勉強になりますし、意識向上にも繋がりますし、一石何鳥にもなりそうです。
今後もこのシリーズの継続を強く希望します。
ということで、今回もおススメです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
福田和代(2019)『キボウのミライ S&S探偵事務所』.祥伝社.
0件のコメント