本日の物語は、福田和代氏の『侵略者』です。
読了した感想は、よくこのような壮大なプロットを考えつくなんて、福田氏は改めてスゴイ!ということでした。
一瞬、読めた!と思いきや、そこからの展開にまたもや没入してしまいました。何度も体験しているので、しつこくて申し訳ないのですが、情景が映像として浮かぶんです、ホントに。文字ですよ、文字。文字を読んでいるんですが、映像が出てくるんです。しかもかなり精緻な映像が。私はそれを「没入感」と称しているのですが、まさにその世界に入っている感覚です。
すみません。読み終わって間もないので興奮してしまいました。
物語は航空自衛隊の隊員が、不明機(アンノウン)から攻撃を受けるところから始まります。そこから、隊員がある集団の思惑に巻き込まれていきます。毎度のことながら、福田氏の物語を読むと、日本の置かれている状況を国防やそのほかの様々な視点から勉強することが出来ます。いつまでも、今の平穏な状況が続くわけはなく、どちらかと言えば、戦後から今までは奇跡に近い状況にあるのだと思わず、唸ってしまいました。ロシアのウクライナ侵攻を当事者感覚で捉えると本当に恐ろしいです。地政学的にいうと台湾の方々からするとまさに他人事ではないですしね。
そういった観点からも非常に面白い視点を持たせてくれる物語でもあります。
やはり、おススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
福田和代(2020)『侵略者』.光文社.
(参考記事)
2件のコメント
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