今回は質保証システム部会の資料の解説をしてみたいと思います。何分私見ですので、改めて資料を確認されることをおススメします。
中央教育審議会大学分科会(第163回)配付資料(文部科学省HP)はこちら
中央教育審議会大学分科会内に設置されている質保証システム部会は、2018年に公表されました「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」に基づいて設置されています。
今回、案として提示されました見直しの方向性は2つの方針と4つの観点が提示されています。
方針:「学習者本位の教育の実現」と「社会に開かれた質保証」
観点:
客観性の確保:設置基準の見直しと設置認可審査基準の明確化
透明性の向上:設置認可申請の明確化とより一層の情報公開
先進性・先導性の確保(柔軟性の向上):設置基準の見直し
厳格性の担保:認証評価結果の対応の厳格化
それぞれの後の文言は資料に記載のある例示とある文章からキーワードを勝手に作成してみました。実務者レベルで気になるのは今後、具体的にどのような動きになるかということ。ですので、その観点からの作成ですので、このようになるかもしれませんし、今後の議論によっては変化する可能性ももちろんあります。
資料には現行の質保証システムの現状と課題もコンパクトにまとめられていますので是非、読んでいいただきたいのですが、私が持った印象をキーワードにすると
・品質改善
・品質保証
ではないかと。これって製造業のワードですが、サービス業においてもあてはまるワードでして、品質をサービスと読み替えていただいても十分通用すると思いますが、こちらの方がイメージしやすいかと。大学の場合、これがひと括りとして質保証システムと表現されているのだと私は理解しています。で、今、部会で検討しているのはそのインフラをどのように整備するかということかと。どちらについてもまずは各大学が外部から言われてすることではなく、自らが不断の努力をもって実施すべきことですので、そのあたりを理解しているかどうかで自ずと差が出てくるでしょうし、実際に差が出ているのでしょう。
そのあたりが、資料6頁の欄外にある認証評価結果の対応にも現れていると思います。ご興味がありましたら、細かく見ていただけるとすごーく参考になると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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