今回のテーマは、令和5年度に山形県飯豊町で開校する専門職大学についてです。

「日本初!「電気自動車、自動運転」の教育・研究に特化した専門職大学が2023年4月開学地球環境とエネルギー問題に取り組む電気自動車システム分野の専門職大学が正式認可。”日本で最も美しい村”山形県飯豊町で『Pioneer in e-Mobility system』を育成」(2022.09.06 PRTIMES)はこちら

山形県飯豊町って、日本で最も美しい村なんですね。初めて知りました。町役場のHPを見てみますと、人口6,571人の小さな村。キャッチコピーは、「やっぱり、飯豊で幸せになる。」

なんだか良さそうな村ですね。

そんな村に日本で初の専門職大学が出来るのですから、どんな風に運営されるのか興味深いです。

学校法人赤門学院 電動モビリティシステム専門職大学はこちら

興味深いと言えば、「電気自動車システムの専門4分野「電池」「モーター・インバータ」「車体」「自動運転」を基軸に、関連する知識・技術・スキルを体系的に」学べる教育プログラム。専門職大学ですから、特化した分野を専門的に学んでいくことが特徴ではあるのですが、他の専門職大学とは明らかに趣が異なります。当然、その方面の第一人者、例えば、HPに学長予定者となっている清水浩慶應義塾大学名誉教授が教員組織に配置される予定となっているようです。

ただ気になることがひとつ。入学定員は40名。専任教員が23名ということで、収支は合うのかと言うことです。もちろん、設置認可を受けた訳ですから、学生確保の契約や財務計画も審査を経た上でしょうから、大丈夫なのでしょうが、少し気になりました。

気になると言えば、実はこの大学、昨年度、申請を取り下げています。

「重要なお知らせ 電動モビリティシステム専門職大学申請取り下げにつきまして」(2021.07.20 学校法人赤門学院 電動モビリティシステム専門職大学)はこちら

「事務体制と管理運営体制が十分ではなく」との判断をした上ですので、専門学校を主体とした学校法人が大学を設置することのハードルの高さも伺い知れます。

同じ系統で言うと、日本電産の永守社長が理事長をされている京都先端科学大学がありますが、この大学とも随分スタンスが違うのも興味深いです。

地元の誘致があった上での開学ですので、今後に注目していきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。


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