今回のテーマは、国内の教育コンテンツの海外展開についてです。

「スプリックス×エジプト教育省、「基礎学力」の定着に向けて覚書を締結」(2023.01.11 PRTIMES)はこちら

例によって、教育関連のニュースを見ていましたら、上記のプレスリリースを見つけました。株式会社スプリックスという会社は存じ上げなかったのですが、この会社の教育コンテンツである「TOFAS」は、すでに「世界27カ国・累計20万人以上」が受験しているオンライン検定でして、海外でも展開していることに興味がわきました。今回のプレスリリースではエジプトの教育省との締結とありますので、国策として導入するということなのでしょう。

そこで、ふと、そう言えば、日本型教育の海外展開事業が立ち上がっていたのを文部科学省のHPで見たことがありましたので、調べてみました。

EDU-Port ニッポン:「日本型教育の海外展開」を推進する事業はこちら

調べてみると様々な海外展開が行われていて、民間企業のいわゆる学習コンテンツの海外展開を拾ってみると、以下の通りでした。(これ以外にもありますのでよろしければ上記リンクから見てみてください。)

2020年度 EDU-Port 応援プロジェクト

株式会社スプリックス

日本型教育コンテンツ共有プラットフォーム「フォレスタネット」のベトナムでの展開【ベトナム】

株式会社すららネット

スリランカの学校教育における緊急時対策及びデジタル教育の普及に関する相互教育連携促進事業【スリランカ】

2018年度 EDU-Port 公認プロジェクト

株式会社すららネット

小学生向けデジタル算数教材の海外展開事業【スリランカ】

すると、ここにスプリックスのベトナムでの事業ですとか、すららネットのスリランカでの事業が公認(応援)プロジェクトとして取り上げられています。

この「日本型教育の海外展開」推進事業には国立大学の取り組みもありまして、大学も積極的に日本型教育の展開を行っていることが伺えます。

ここでまた、ふと、高等専門学校も海外で学校を設立していたことをニュースで見たのを思い出しましたので、調べてみました。

「タイ高専プロジェクト」(国立高等専門学校機構)はこちら

既に「タイ王国初の高専(KOSEN-KMITL)が令和元年5月に、2校目の高専(KOSEN KMUTT)が令和2年6月に、それぞれ開校」されています。

で、実情はどうなのだろうと調べてみると、以下の頁が出てきました。

「海外にも日本式高専が!? その実態に迫る」(2020.11.12 月間高専)はこちら

「日本の高専、いま世界で「KOSEN」に 超高倍率を突破した海外の「エリート」たち」(2022.06.05 朝日新聞グローバルプラス)はこちら

日本とほぼ同じカリキュラムで運営されており、日本人教員が10人も派遣されていることからその本気度が伺えます。その結果、200名の定員に対して約5000名の志願者数が集まっており、かなりの倍率を出しています。完成年次はまだ迎えていないにもかかわらずここまでの人気は驚異的と言えます。

海外での事業展開が進んでいくと、国内へのフィードバックも進んでいきそうですのでその動向も注目したいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


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