大学生を対象とした全国学生調査（試行実施）

今回のテーマは令和元年11月から12月に実施されました「全国学生調査（試行実施）」です。

「全国学生調査」（文部科学省HP）はこちら

まずは、調査目的から。

『学修者本位の教育への転換』を目指す取り組みの一環として、学生目線での大学教育や学びの実態を把握し、大学の教育改善や国に政策立案などに活用しようとすることを目的としています。

対象は学部の３年次生。

有効回答率は全体で27.3％ですので、まあある程度は集まったという感じでしょうか。

私がこの調査で注目したのが、

「問２　大学に入ってから次のような経験はありました、その経験は有用でしたか。」

という質問項目です。

「大学での勉強の方法（スタディ・スキル）を学ぶ科目」については、75％の回答者が経験をしており、有用だったか、有用でなかったを回答しています。逆に見れば、25％の大学は未だスタディ・スキルの科目を開設していないとも読み取れることが出来ます。

「５日以上のインターンシップ」については、参加している人は少なく、国や大学がこれだけ声高にインターンシップの参加を呼び掛けてもおそらく就職活動の延長線上にあるワンデーインターンシップが主流なのでしょう。国はインターンシップに関する資格制度の確立を図っていますが、学生の意識付け、大学での学習との関連付けを丁寧に推進していかないと難しいのかもしれません。

「3か月以上の海外留学」に至っては数えるくらいしか経験していないこともこの調査からは明らかで、寧ろ、「（学内で）自分とは異なる国の学生との交流」というコロナ禍でも有効な経験の方がより現実的なのかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。