「天災は忘れたころにやってくる」
もう随分、幼い頃に聞いたことのある格言
今では毎年、毎季節に災害がどこかで起こっている
もはや国内でここは安全というところはないのだろう
だからこそである
予測の大切さ、困難さを知ることは我々は等しく認識する必要がある
しかしながら、それを痛感することの切迫さは日常にはない
特に天災は起こってから痛感する
今回のこのドラマ
通常であれば、この時間帯にこのストーリーでは視聴率はそんなに稼げないことは想像に難くない
にもかかわらず、放映の決断をもたらすものは山Pの持っている力なのだろう
私自身は山下智久氏に対して何の感情(好き嫌いとか演技が上手い下手とか)は持ち合わせていなかったが、NHKの「正直不動産」を見てから、気になる演技者のひとりとなった
今も正直、演技の上手い下手はよく分からないが、引き寄せられる
感情の抑揚がないせいか、いずれのドラマでもキャラクター的にはそれほど大差はないように思える。
が、なんというか
嘘がないというか、
視聴者としてすんなり受け入れられるというか
違和感がない
今回の物語は悲劇的なことが訪れた人々の再起の物語と言えるのだろう
人は大小の差はあれども様々なことで傷つき、病み、立ち止まり、膝を屈してしまう時がある
誰にでも
だからこそ
こういう前向きに歩み出すことの背中を押してくれる物語は大切にしたい
それが物語の存在意義のひとつとも思える
決して、
すぐに立ち上がれなくとも
すぐに前を向けなくとも
すぐに気持ちを切り替えられなくとも
焦る必要はない
きっと
あなたを温かく見てくれている人はいるし
あなたの行動に励まされた人もいる
ただ、
諦めないで欲しい
足掻いて欲しい
まだまだ
人生には希望も可能性も秘められている
そのことを気づかされる物語である
オススメである
フジテレビドラマ(2024)『ブルーモーメント』
カテゴリー: 感想文(読書・映画諸々)
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