この物語は「愛」の物語である。

親子愛
兄妹愛
自己愛
家族愛

愛情が深いが故に相手を傷つけ、自分も傷つく。

登場人物はそのほとんどが犯罪者(殺人、窃盗など)なのだが、この愛すべきキャラクター設定はなんだろうか。

また、結構、生々しい映像が展開されているのにも関わらず、沈んだ気持ちにならないのは、全体的にポップな作りになっているからだろうか。日本の新幹線らしき列車が舞台となっているが、出てくるキャラクターも駅舎風景も架空のもの。そのあたりのフィクションさが観るものに深刻さを植え付けないのかもしれない。

デビッドリンチ監督やクエンティン・タランティーノ監督を彷彿とさせ、時間を行き来するのも、登場人物が必要以上にお喋りを繰り広げるのも全く私の好み。

運命(fate)という単語が頻繁に登場するが、得てして陳腐になりがちなこの単語が実は物語の大きな布石となっていることに見終わった後にじ~んと染み渡ってくる。

飽きることなく一気に見終えることができる。
そして、ブラッド・ピットはやはりカッコイイし、真田広之氏は渋い。

というわけで、オススメな作品

ブレット・トレイン』2016

(参考記事)

https://takayamaclub.matrix.jp/columns/movie-impressions34/

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です