自分では制御不能なほどエネルギーを持て余してしまう。若い時は誰でもそうで、そのもどかしさから愚かな行動や言動に至ってしまうもの。若さゆえにぶち当たる壁にも正面から当たってしまう。それ自体は、後から振り返れば当たるべき時に当たるべき場所で当たるべき相手に当たっていたと気づくことが出来る。勿論、その時点では全くもって五里霧中だが。

この物語の主人公・ショーンは母子家庭で育っていて、超がつく問題児。車には絶対の自信があって、車に関しては譲れないものを持っている。でも、それが仇となって、母親の下にはいれなくなり、東京に住む父親の下へ行くことに。

異国で出逢う人や文化、そして独特な価値観。ショーンが軸と置いている車から物語は展開し、彼自身の成長と共に物語はラストへ向かっていく。

前作・前々作とは全く異なった世界観で、私はこの物語が一番没入できました。鼻っ柱は強いけど、失敗も数限りなくしていく主人公は、恥ずかしいし愚かなんだけれども、そこは挫けるなよっと思わず応援したくなりました。誰だって失敗しますし、恥ずかしい思いはしてきましたし、これからもするでしょう。でも、そこからのリカバリーをどうするかだと思うんですよね、結局。そして、出逢った人たちを信じること。主人公にはハンといういかがわしくもどこか影があり、そしてcoolな存在が常に寄り添って、支えています。彼以外にも彼の近くで見守ってくれている仲間もいますし、父親も当然、気にかけています。そのような人たちとの関係性も、これまで孤独だった彼の人生に変化をもたらして、成長の一端を担っていたのだと私は思いました。

シリーズ三作を観ての感想は、壮大なるオーディションだったのではないかと。この三作で美味しいキャラクターをもぎ取って次回作へと繋がる、そんな風に私は感じました。

そう!

ボーナストラックのメーキングは是非、見てください。この映画のロケの凄さと世界観に驚かされました。東京のど真ん中での走行シーンには驚かされました。凄すぎです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

映画『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』.2006

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