「山口県立大 附属高校設置で協議会」(2023.05.30 NHK)はこちら

先日、上記の報道を目にしまして、公立大学が附属高等学校を設置するということ自体に新鮮味を感じると共に、衝撃を受けました。そうか、国立大学(主に教育学部を設置している大学ですが)も附属高等学校を設置しているし、私立大学も附属高等学校を設置しているのだから、公立大学も設置することもあり得ると思った訳です。思い込みですが、公立大学は自治体が設置していますし、多くの公立の高等学校も自治体立ですので、同じ範疇で捉えていましたが、決して附属ではないですから。

山口県立大学では、この協議会に先駆けて、この春に「高大連携推進室」を設置していまして、附属高等学校を設置するというのは既定路線のようです。

「山口県立大が付属高開設を検討 「高大連携推進室」設置」(2023.04.07 朝日新聞デジタル)はこちら

そこで、現状、公立大学で附属高等学校を設置している大学はどれくらいあるのかを調べてみました。

「公立大学附属学校の状況」(平成27年11月16日 文部科学省)はこちら

調べてみると、以下の2校のみのようです。

高崎市立高崎経済大学附属高等学校(群馬県高崎市・平成6年4月開校)

兵庫県立大学附属高等学校(兵庫県赤穂郡・平成6年4月開校)

両校とも平成6年に開校ということで、30周年を今年迎えることとなります。教育内容を見ると、公立大学との連携授業を開講していたり、国際理解のための教育を実施していたりと、生徒の能力が開花するためのプログラムを備えています。

ですが、これが他の県立高等学校でできないかと問われると、SGHやSSHを展開していた高等学校では大学との連携は不可欠ですから、該当する教育プログラムは展開されていますし、国際交流も活発に行っている学校も存在します。

ここからはまたもや妄想なのですが、一時、再編に伴い、県立の中高一貫校や小中一貫校が開校されました。それまで一貫校と言えば一部の国立大学を除いては、私立にほぼ限定されていましたので、高等学校の位置づけが変わった地域もありました。さらに数年前からは高大接続というワードがトレンドとなり、センター試験が共通テストに変更されたり、先ほど触れましたSGHやSSH事業による高大連携のプログラムが採択の数が拡大されると共に浸透していっていると言えます。

ということで、公立大学で附属高等学校を開設することで高大接続をよりスムーズに実現させることを目的とする地域が出てきても良いのではないかと。そして、現実的な課題として各地で起こっている少子化に伴う高等学校の再編(廃校・統合)がこのことと絡んできていると思われます。今回の山口県立大学の附属高等学校の検討のように既存の県立高等学校の再編と絡んで、公立大学との連携は今後とも求められてくるでしょうし、1つのアピールポイントになり得ると思われます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


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