本日3月31日をもって、令和3年度が終了します。私、教育機関に勤めておりますので、年の終わりと言うと、どうしても3月31日という感じが抜けません。もちろん、年末は年末で年の終わりを感じるのですが、それでも年明けにはすぐに大学入学共通テストがあったり、入試があったりとしますので、区切りと言えば、学位記授与式を越えた3月31日というのが体に染み込んでいます。

教育機関にお勤めの方であれば、手帳は4月始まりと言う方が多いのではないでしょうか。私も長年、4月始まりでした。今は、手帳を止め、スマホのアプリに集約していますが、4月始まりの手帳が書店に出始めると思わず、手に取ってしまいます、未だに。

さて、この一年を振り返ると、コロナ禍が全く収まる気配がなく、一昨年から数えて第6派までいくという恐ろしく長丁場となった一年でした。このパンデミックを受けて、初等中等教育課程は勿論のこと、高等教育課程もすっかり様変わりして、新たな教育プログラムの萌芽が各大学で出つつあります。もう後戻りをすることはないのでしょうね。どなたかが講演でおっしゃっていましたが、ゆっくりとした下りのエスカレーターに乗っていることを経営者は常に意識せねばならない、常に昇り続けなければ、現状維持は停滞を指すと。この言葉は教育機関においても至言でして、特に大学では、対面からハイブリッド、そしてハイフレックスへと授業形態も様変わりしています。そして、そのことがもたらす、国際間競争への突入と、トップ層が意識しているかしていないかは別として、旧来型の大学では、もはや存続すら危うくなっていくということが急速に現実として迫ってきています。何せ、その土地に立地することの必然性がないのであれば、もはやオンラインで質の高い教育プログラムを受講できるのですから。

このことを好機とみなして、果敢にその一歩を踏み出している大学も散見されます。ですが、そう言った大学はコロナ禍だからというよりもそれ以前から周到な準備をしており、コロナ禍で加速したという表現が正しいように私は捉えています。

旧態依然とした思考と行動ではもはや存続できない。このことを謙虚にそして冷静に受け入れることから始める必要がある、そんなことを痛感させられた一年でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

カテゴリー: Life

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