本日のテーマは、ズバリ、大学院におけるリカレント教育の促進方策に伴う大学院設置基準の改正内容についてです。何分私見ですので、改めて資料を確認されることをおススメします。

大学院部会(第103回) 配付資料(文部科学省HP)はこちら

ポイントは以下の2点

1.他の大学院の履修証明プログラムにより修得した単位を入学した大学院の単位への読み替えが可能

2.入学する前の履修証明プログラムにより修得した単位を入学した大学院の単位としてみなすことが可能

どちらも上限15単位で2つ合せて20単位を超えないこと

さて、こうすると何が良いのか。

国としては「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」(平成30年11月中央教育審議会)に基づき、多様なニーズ(この場合、社会人の学習ニーズと言い換えることが出来ると思います)に対応するため、従来の学位プログラムだけでなく、もっと手軽に(本当はがっつり60時間を要しますが)学習する機会を増やしたい。でも、学習することの具体的なインセンティブがないとなかなか広がっていきませんよね。そこで履修証明プログラムで学んだ内容は大学院での単位の読み替えしていきましょうとしたわけです。

勿論、履修証明プログラムが全て対象となる訳ではなく、大学院レベルの水準に達しているものに限られますけど。

履修証明プログラムも以前は120時間以上が認定の要件でしたが、60時間以上と要件が下げられましたし、開設している大学数も平成30年度時点で168校(全体の22%)と増加しています。

大学院進学のハードルが大分、下げられていますから後は産業界とどのように協力関係を気づいていくかですね。大学院を修了したは良いけれど、社内での評価軸となっていないようであれば、単なる趣味の1つでしかないですし、裾野が広がっていきませんよね。

それであれば、もっと実利的な動画の講座を受けた方がよほど昇給の機会があるかもしれません。そう言った意味でも大学自身もプログラムを毎年度見直し、より質の高いプログラムを構築していき、産業界ももっと要望を上げていくべきなのだと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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