今回は、教育未来創造会議の第一次提言を受けた末松文部科学大臣のメッセージについてです。
「教育未来創造会議「第一次提言」を受けたこれからの大学について (進学者のニーズや人材需要に対応するための学部再編と理系女子学生の活躍促進について)」(2022.05.24 文部科学省 HP)はこちら
冒頭、既に「この提言を実現するため、これからの大学は大きく構造転換することとなります。」とありますので、この提言を受けて、具体的な施策が出されるということですよね。提言の中に具体的な内容が書かれてありますので、それは、前回の記事を見ていただくとして、今回の大臣メッセージだけを見ると、どうやら、理系人材の育成に重点が置かれる、とりわけ、女子の理系選択は推進されていくのだろうということが読み取れます。各対象別のメッセージからもそれらを読み取ることができます。文理分断というワードが出てくることからも、データサイエンス・AI並びに最近で言うとメタバースの分野への学部学科の設置、もしくは大学内での講座等の開講は引き続き推進されていくのだと思われます。
短期的には助成金で誘導していくでしょうし、女子の理系人材のロールモデルへのクローズアップもされていくことでしょう。ただ、このブログで何度も言及していますが、立地してるその地域にある大学としての存在意義から逸脱はしてほしくはないなと常に思います。そうでなければ、これだけネットに並みの大学を凌ぐほどのコンテンツが提供されている現代において、土地との紐づけがないのならば、本当に必要なのかと。地域から必要とされることこそ、存在意義・価値だと私は思っています。それも短期的ではなく、中長期的に見て、その地域にあって良かったねと思われる大学。そのような大学が各地域に点在していることこそ、日本の教育インフラだと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
参考記事
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