皆さん、「反転授業」という言葉はご存知でしょうか。

読んで字の如く、今までの授業を反対にした授業というイメージです。どういうことか。

知識伝達の場として授業があり、生徒は授業終了後、授業内容を復習し、知識を定着させていく。硬い表現ですみません。もっと砕けた表現をすれば、授業で新しいことを見聞きし、それを終わってから振り返って自分のものにするという感じが今までの授業の形態。。

 それを逆にするとは。

 新しいことは家庭で学んだ上で、授業ではそれを基にグループワークやディスカッションを行う。少し硬い表現をすれば、授業では「認知の外化」を行う。

 もうこれだけ情報が溢れている状況において、授業内で教師から一方的な伝達だけではもったいない。教師よりも遥かに豊富な情報がインターネット上にあるわけですから、事前に学習しておくことは以前より格段に容易になっています。ましてや、学習教材がデジタル化され、動画やテキストがいつでもどこでもアクセス可能となれば、従来の授業形態のままにしておくことの方がもったいない。生徒・学生もじっと席に座っておくよりもより多くのことを授業内で身に付けることが可能となります。ホント、良いとこどりと言えます。

 そうなると、教師の役割が当然変わってきます。従来の所謂、授業内での「教師」という位置づけから、アドバイザーもしくはファシリテーターという位置づけに代わってくるでしょう。反転授業での学びの主体はあくまで生徒・学生ですから。

 もっと、イメージで表現すると、教室の前に立つか、後ろに立つかの違いと言えるかもしれません。大学院での授業を見られたことのある方は、イメージしやすいかもしれません。教員は「問い」を与え、それについて受講者たちは議論をしていく。大抵、その「問い」には唯一解はありませんので、それを教員がより深い次元まで受講者の思考を掘り下げていく。

 これが反転授業では可能となるのです。素晴らしい形態だと思いませんか。初等中等教育課程では既に取り組みがなされていて、実は大学が一番遅れているかもしれません。

大学の授業形態の動向については、また別の機会に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です