３０秒解説：令和5年度開設予定の学部等の設置に係る答申について（令和4年8月31日）

本日のテーマは令和5年度に開設予定の学部等についてです。

「令和5年度開設予定の大学等の設置に係る答申について（令和4年8月31日）」（2022.08.31　文部科学省）はこちら

先日記事にしたのは大学でしたので、今回は学部の認可状況を見てみます。

これ、という動きはないのですが、私立大学で認可された9校のうち、データサイエンス系の学部が３学部、医療系が2学部ということですので、データサイエンスは学部学科に依らずかなり設置されています。在学生全員が受けられるような特別プログラムを設けている大学もありますので、高等学校の「情報」科目との接続が上手いこといくと、政府の方針の狙い通りの人材が仕上がっていきそうです。あとは社会人教育ですね。

今回認可を受けたデータサイエンス系の学部は以下の通り。

・順天堂大学健康データサイエンス学部

・北里大学未来工学部

・京都女子大学データサイエンス学部

順天堂大学のように単なるデータサイエンスではなく分野に特色を持たせた学部学科は今後も増えてきそうです。

また、医療系は、もはや出尽くした感があるかと思いますが、新潟県、鹿児島県ですので、地域によっては医師と同様、看護師数の偏在があることに対する対応かもしれません。ただし、一時に比べると大分、緩和されてきたのでしょうが、それでも看護学部で教えることの出来る教員を見つけるのは至難の業かと。看護師養成としては専門学校がメインですので、学部の看護師養成の教員まで人が回るのかというのが率直な疑問ではあります。附属の病院を有しているかも大きいポイントになります。と思って調べますと、やはり鹿児島国際大学は国立病院機構と提携されていました。さすがです。

「独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センターと学校法人津曲学園鹿児島国際大学との看護学部設立・運営に関する包括連携協定を締結」（2020.11.27　鹿児島国際大学）はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

（参考記事）