本日のテーマは4月に届出のあった令和5年度開設予定の公私立大学の学部等の設置認可についてです。
「令和5年度開設予定の大学の学部等の設置届出について(令和4年4月分)」(文部科学省HP)はこちら
次年度の設置届出を観ることで流れを掴んでみましょうということで、今回は4月に届出のあったものをみていくこととしましょう。
学部の設置は11校
学科の設置は13校
研究科の設置は5校
となっています。
やはり、令和5年度は、情報系、データサイエンス系が開設されていきますね。ただし、届出ですので新しく立ち上げるのではなく改組、つまり教育リソースが既にあり、それを学部名にしたり、学科名にしたりとより受験生に分かりやすくするということですね。
具体的には、
・名古屋市立大学 データサイエンス学部データサイエンス学科
・神奈川大学 情報学部
・湘南工科大学 情報学部
・亜細亜大学 経営学部データサイエンス学科
ちなみに、前回の記事で紹介しましたように既に4大学でデータサイエンス系の学科が開設予定ですから、いよいよ趨勢が出来ているということだと思われます。そして、学部学科の設置まではいっていない、いや、敢えてその選択をせず、全学部で履修できるように特別コースや副専攻という選択をしている大学もあります。これには政策誘導として助成金が紐づけされていますから、ますます拡大していくことが予測されます。
で、各大学はどのような選択をしているかを知っておくことは大学選択においても実は有効な指標となると私は思っています。データサイエンスはおそらく、全ての社会人の読み書きそろばんのひとつのツールになるでしょうから、少なくとも大学時代に継続して学べる環境を揃えておくというのは必須でしょう。中小規模の大学でそれを揃えるのはなかなかのハードルですが、オンデマンドで学習出来るという選択しても良いと思います。親和性がおそらく高いでしょうから、質の高いコンテンツが今後も続々と出てくることは容易に予測できます。要は大学としてそのような環境を学生に提供出来ているかどうか、そこではないかと。
こういった大学の戦略も見えてきますので、皆さんも学部学科の開設を定点観測されてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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