先日、見かけた以下のプレスリリース。

一見すると、茨城大学が東京にサテライトオフィスを開設したのだなぁとスルーしてしまいそうになりますが、よーく読んでみますと、知らないワードがちらほら。

「茨城大学東京サテライトオフィス、「CIC Tokyo」内にオープン ―大学発スタートアップ創出を加速化」(2024.06.06 茨城大学)はこちら

例えば、CIC Tokyo

こちらの組織、欧米を中心として7拠点があり、アジアの初拠点として東京サテライトオフィスを開設しています。要は、ここを窓口として、世界とのネットワークが広がっているということ。逆に世界の企業はここを窓口として日本国内の企業・大学とのネットワークを構築できるということ。どちらもメリットが大きそうです。

そして。

Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE:ジータイ)

こちらの組織は、

「東京大学・東京工業大学・早稲田大学を主幹機関とした『世界を変える大学発スタートアップを育てる』プラットフォーム」であり、「東京都等が幹事自治体となり、18の大学と3つのスタートアップ支援機関から構成される共同機関と、民間企業、大学や自治体等が協力機関として参画しています」とのこと。東京との強力なバックアップ体制が読み取れますし、おそらくですが、都市間競争(それも海外都市との競争を想定しているのでしょうね)を勝ち抜くためのひとつの方策として捉えているのではないかと。

組織構成を詳しく見てみますと

主幹機関

東京大学・東京工業大学・早稲田大学

共同機関(大学のみ抽出)

筑波大学・千葉大学・東京農工大学・お茶の水女子大学・神奈川県立保健福祉大学・横浜国立大学・横浜市立大学・東京医科歯科大学・慶應義塾大学・東京都立大学・芝浦工業大学

の11大学となっています。お知らせのサイトを見ますと、2021年度から立ち上がっているようですので、コロナ禍において既に次を見据えた一手を備えていたということでしょうから、さすがです。

こうなると、他の自治体でも同様の動きがあって然るべきでしょうから、その動向にも着目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

アントレプレナーシップ教育は大きな流れとなりそうです – 大学よもやま話 · 2024-06-19 07:36

[…] 大学発スタートアップの創出・支援へのインフラは既にあるようです […]

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