大学におけるDX化と言えば、私自身が会計部門にいたこともあり、インボイス制度の導入に伴う経費処理のデジタル化が真っ先に思い浮かび、その派生として諸所の業務のデジタル化に関心の方向が広まっていったという感じですが、他の大学にお勤めの事務職員の方々はどのようにDX化を捉えていますでしょうか。
「【イベントレポート】教育機関における研究費管理・経費精算業務のデジタル化事例から学ぶ導入のポイント」(2023.08.15 コンカー)はこちら
もはや業務のDX化は他人事ではなく、言われたら取り組むという姿勢ではもはや追いつけないくらい時代は進みつつありますし、既に進んでいるのが現状と言えます。
という危機感にも近いものが私の中にありつつ、何も取り組めていない現状で日々、せめて情報だけでもキャッチアップしていこうと思っていたところ、以下のプレスリリースに当たりました。
「東洋大学と Google Cloud 未来志向の大学DX構築に向けた戦略的提携について」(2024.05.30 東洋大学)はこちら
ふーん、東洋大学がGoogleと提携したのかぁ、で終わると勿体ない。そこには両者の深淵な戦略があるようでして、私が思うに東洋大学は総合情報学部というおそらく一番力を入れている学部がエンジンとなり、情報をキーワードに大学改革を進めている気配があります。
上記プレスリリースにも「基本的なアーキテクチャは大学DXに必要な機能全てをクラウドベースで実現する」とありますので、これまでの機能を一旦整理してクラウドベースにするということですから、その頂は遠そうですが歩みを始めたということでしょうね。
もちろん、そこにはキーマンがいるはずで、私は、坂村健教授がその旗振り役になっているのではないかと。
「現在、多くの大学の情報システムは、教務や会計など業務ごとに構築された、非クラウド時代のモノリシックなレガシーシステムに依存しています」(東洋大学情報連携学学術実業連携機構 機構長 坂村健)
一方、Googleは初等中等教育課程でその勢力を一気に推し進めましたので、今後は高等教育課程を視野に入れているというのは至極当然な動きでして、第一陣としての東洋大学との連携ではないかと。
他大学へどのように波及していくのかが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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