今回のテーマは、生成AIの学校教育における外部人材活用への利用についてです。

文部科学省では、小中高校での教員不足の議論の真っ最中ですが、外部人材活用についてはどの程度進んでいるのだろうと思っていました。休職中の教員を除くと現場では本当に人材不足が深刻であることが本当によく報道されるようになっていますので。今回、アンテナに引っかかってきましたのは下記のプレスリリースです。

「『複業先生®』でChatGPTを活用した授業案自動生成機能を6月27日からスタート」(2023.06.27 LX DESIGN)はこちら

上記の内容によりますと「複業先生®」では、

・授業テーマ
・目標
・授業の流れ
・授業準備

などが生成AIにより即座に表示されるようになるとのこと。これって結構なキャリアをこなした教員でないとある程度満足のいくレベルの授業計画は出来なかったはずですが、それが、ボタン一つで作成されるとは。すごい時代に突入したものです。

しかしながら、逆に捉えると外部人材の活用で課題となっていた項目が一つクリアできたということは大きな前進ですので、今後の動向に期待したいところです。

ちなみに、今年度も外部人材活用事業の公募があります。

「令和5年度学校教育における外部人材活用事業の公募について」(2023.06.15 文部科学省)はこちら

上記の内容によりますと、

「令和5年度においては、過年度事業で主に対象としていたアスリート人材に加え、アーティスト人材や博士号取得者、IT人材等の多様な知識経験を持つ外部人材について、当該人材が特別免許状の活用等により円滑に学校現場に参画するために必要となる施策等のモデル創出・展開を目的とした調査研究等を実施」するとのこと。

出来れば、その活用の実績なり、効果なりを広報していただけると有難いです。少なくとも教育委員会間で導入事例をシェアしていただき、浸透していくのではないかと思われます。

ちなみにその2ですが、そもそも外部人材の活用に至った背景については、「令和の日本型学校教育」の答申に記載がありますので抜粋しておきます。

「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)」(文部科学省)はこちら

この答申内の「4.今後の改革の方向性 (2)多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成」に、

「教師一人一人の専門性を高めるとともに、学校組織が多様な専門性や背景を持つ人材との関わりを常に持ち続けるとともに、そうした人材を積極的に取り込んでいくことが重要である。」

とあり、第Ⅱ部 各論の「2.多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成 (3)多様な専門性や背景を持つ人事有を教師として取り入れるための方策」として特別免許状に関する運用の見直しの言及がなされています。

複業先生®」を見ると多様な背景の人材が手を挙げているようですから、多様な専門性を有する人材が活用されることで更に質の高い教育プログラムが児童生徒に提供されることを願って止みません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

大学におけるシステム事情について(関西学院大学・香川大学) - 大学よもやま話 · 2023-09-27 11:38

[…] 学校教育における外部人材の活用に生成AIが活用されています 大学でも支払業務のDX化が始まっています(城西大学・城西国際大学) カテゴリー: 大学 タグ: 関西学院大学香川大学 […]

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