2020年から始まったコロナ禍。

その間に様々なテクノロジーが駆使され、コミュニケーションの形も変化してきました。対面からオンラインへ、そしてアバターを通じたメタバース空間へ。空間を超越したコミュニケーションの形は時に不具合も生じさせ、ゴーグル装着による体の変化≒「酔い」という新たな課題も浮かび上がってきます。

今回採り上げる東京理科大学と「tonari」の取組みはありそうでありながら、これまで浸透してこなかった新しいコミュニケーションの形ではないかと思います。

「理科大が描く新時代のラーニング・コモンズ構想~北海道と東京をシームレスに繋ぐ最先端空間ゲートウェイ「tonari」を導入~」(2023.06.09 東京理科大学)はこちら

詳細につきましては、上記のページにて是非ともご確認いただきたいのですが、等身大のスクリーンを常時接続することで空間の超越を試みる取組みです。この取組み、空間の超越を想定していることもすごいと思うのですが、個人的にはその前提となる「常時接続」が実は重要なポイントではないかと思っています。会議では、時間を決め、接続することでスタートすることに何ら違和感は持たないと思いますが、人との語らいは本来ナチュラルなもの。構えず、思い立った時にその場にいる人と話しをしてみる。そのナチュラルな場面にこそ空間の超越が生まれ得るものだと思います。

今回、教育機関での導入は初めてということですので、これが浸透していき、今回、東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科が取り組んでいるような北海道の地域課題を東京の学生も共有できるようになれば、新たな知の連携が生まれてくるのでは、と期待してしまいます。

国内だけでなく、海外でも展開していないのかとtonari株式会社の導入事例を見たところ、ありました。

シンガポール⇔東京

葉山⇔元代々木⇔富ヶ谷⇔プラハ

また、tonari株式会社のシステムではないですが、金沢工業大学でも同様の取組みを行っており、金沢工業大学の場合は、

扇が丘キャンパス4拠点

東京虎ノ門キャンパス1拠点

連携大学5拠点

と常時接続できるようになっています。

「KITの教育DX 取組2・学びの質向上 「時間と場所の制約を超えた学びの場の創出」」(金沢工業大学)はこちら

今後の教育機関でのコミュニケーションのあり方には引き続き注目していきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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