本日のテーマは、明星大学に2023年4月から開設されますデータサイエンス学環についてです。

「明星大学データサイエンス学環」(明星大学HP)はこちら

学環は学部の誤植ではありません。学部をまたがった課程で、おいしいとこどりのイメージです。もとい、正確には、「学部等連係課程実施基本組織として設置」されたもので、既存の情報学部・理工学部・経済学部が連係協力学部となっています。

ポイントは以下の2つ。

  • データサイエンスに必要な情報学・理工学・経済学分野と融合した学び
  • 現実の課題に取り組む実践的な演習・実習

滋賀大学発で起こったデータサイエンスの波が、関東の武蔵野大学へ波及し、ひいては文部科学省にまで波及し、政策誘導(つまり補助金事業ですね)で全国の大学へ波及している現状において、単に科目を設定する・リテラシーレベルや発展レベルのプログラムを開設するにとどまらず、明星大学は一歩踏み込んだ形をとったと捉えることができます。でも学部まではいかず、既存学部の教育リソースを活用し、少人数教育を実施するという形態ですね。個人的にはこれも解のひとつだと思っています。離脱も容易でしょうし、発展(つまり、学部への昇格ですね)も容易でしょうから。教員の横滑りで、カリキュラムもほとんどいじらず出来るでしょう。

そこに明星大学のマネジメントのレベルの高さが伺えます。

このように一歩踏み込んだ形態の大学が出てきたということは、他の大学にも早晩、波及するでしょうから、楽しみです。安易な科目設定でお茶を濁している大学との差は拡大していくことでしょう。寧ろ、逆張りで一切数理・データサイエンス教育プログラムはしませんが、外部リソースのパッケージを導入していますという方が潔いとも思えます。どちらを選択するかは、規模・立地・内部リソースなどに依ることでしょう。

これからの動きに期待したいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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