本日のテーマは、高大接続ではなく高大一貫教育についてです。

じつは、群馬県前橋市が小中高大一貫型教育システムを構想し、内閣府が公募している「スーパーシティ」構想へ応募しているのを見て、高大接続と言っているけれども、接続が上手くいっていないが故にその必要性が問われているわけで、では、附属高等学校から系列の大学へそのまま進学している場合、うまく機能しているのだろうか、もっと踏み込むと高大一貫教育システムはあり得るのだろうかと思い、少し調べてみました。

すぐに検索して出てくるのは、附属高等学校から系列大学の進学の場合、試験が免除されますよなどの記述です。具体的にどのような教育プログラムかは見えづらいです。

例えば、

女子美術大学附属高等学校・中学校のホームページはこちら

関西大学第一高等学校のホームページはこちら

立命館大学のホームページはこちら

辺りは一般的な附属高等学校と大学の関係を示していると言えます。

もう少し突っ込んだ記載のあるものはないかと探してみたのが、以下の3校です。

千葉商科大学附属高等学校のホームページはこちら

→「必修教科「総合探究」にて、大学、高校教員合同によるSDGsに関する授業の実施」

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校のホームページはこちら

→「とわの森三愛高校の高大連携授業には、「大学研究」「獣医プレゼミ」「アグリトライ」「作物」「フードビジネス」「牛舎実習」「健康栄養学」などがあります。高大連携授業では、大学教員から教わるだけでなく、酪農学園大学の学生もサポートしてくれます。また、酪農学園大学で学ぶこともあり、視野が広がり進路意識も高まります。」

東北学院中学校・高等学校のホームページはこちら

→「学校設定科目「プレカレッジ情報」(週1時間)を開設し、大学教養教育レベルの授業を行います。「プレカレッジ情報」では、東北学院大学教養教育科目第1類(TGベーシック)の「知的基礎」に置かれている「情報化社会の基礎」(2単位)の授業内容を学習します。」

千葉商科大学附属高等学校の場合に着目したのが、「総合探究」で合同の授業を実施しているという点です。これってひとつ具体的な選択肢として推進していくポイントですよね。総合探究はまさに大学で行っているPBL形式の授業ですから、これを高校生の段階から受講していくことは大きな能力開発の一助となると思います。

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校は更に具体的ですよね。記載は無いですが、単位認定がなされていると高校生の段階から大学の授業の科目認定がなされているわけで、これも具体的な選択肢として推進していくポイントだと思われます。「牛舎実習」って。まさに酪農学園大学って感じがします。

東北学院大学高等学校についても酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校と同様に具体的に科目名が記載されていて、単位認定がありそうな感じがします。もう少し科目数が多いと高校生にとっては選択肢が増えることになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。


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