20年ぶりに高専が設立されます

　2023年度に国内で20年ぶりに高専が設立されます。皆さん、高専ってご存知でしょうか。正式名称は、高等専門学校。専門学校と言っても、巷の専門学校は、正式名称は専修学校。これ、勘違いされますが、両者には大きな違いがあります。高等専門学校は修業年限が5年制の教育機関で中学校卒業後に入学する学校です。就職しようと思えば、ほぼ100%就職可能ですし、大学への編入学も可能です。それも普通に旧帝大の編入も可能だったりします。それも超実践的な技術教育を行っているからであって、中身も濃いです。ロボットコンテストでご存知の方はいらっしゃるかもしれません。

　さて、その高専ですが、ほとんどが国立学校でほんの一部、私立学校があるのですが、この度、私立の高専が設立されます。その場所は、徳島県神山町。プログラムの内容は、技術教育に加えてテクノロジー教育やデザイン教育を加味した内容で、日本のシリコンバレーの核となる教育機関を目指しているようです。

そして、理事長にSansan創業者である寺田親弘氏、校長にZOZOの元CTOの大蔵峰樹氏、クリエイティブディレクターとしてCrayWedding創業者の山川咲氏が就任予定とのこと。このメンバーを見てどう思いますか。三者の対談が公開されているのですが、設立に掛ける思いが凝縮されています。対談によると大蔵氏は高専出身の方で、元々その教育機関としての可能性には確信を持っていたそうで、ビジネスでの実績もあり、かつその学校としての可能性を確信している方が初代校長だなんて可能性のかたまりのような学校だと思いませんか。ちなみに3者ともビジネスの業界では知らない人がいないくらい実績を持たれた方ですので、そこに集う人たちも当然、本気の人たちだと予測がつきます。

　新しいことを立ち上げることの意義は、既存の世界では見ることの無かった視点をもたらしてくれることだと私は勝手に思っています。それが徳島県神山町という田舎（表現が稚拙で申し訳ありません）で立ち上がるということの稀有さ。これに引き寄せられる若者ももたエネルギーのかたまりのような人材なのだと思います。立ち上がるまでに様々なことが公開されていくと思いますので、定点観測していきたいと思います。

既存の高専も魅力的でアジアへ教育プログラムを輸出していたりしますが、それはまた別の機会に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。