20代の就職・転職サイト運営で大手の株式会社学情が実施した今年度卒業の大学生を対象にした調査結果が公開されています。

『2024年卒 内々定率調査 2023年6月度』(2023.06.12 株式会社学情)はこちら

詳細は是非とも上記のページをご確認いただきたいのですが、幾つかあるポイントの中から私が着目したのが以下の2点です。

・5月末時点の内々定率は76.3%。1ヵ月で12.0ポイント上昇

・“内定(内々定)を獲得し、就活を終了”した学生は「41.9%」

内々定率の上昇割合いの高さは企業の採用意欲の高さを示していますし、就活を修了した学生が約4割ということは納得のいく就職活動を終えることが出来た人も多いということですから、企業の採用活動も順調と言うことを示していると推測できます。

ということで、次にリクルートワークス研究所が実施した大卒求人倍率調査が公開されていますので、見てみました。

「大卒求人倍率調査(2024年卒)」(2023. リクルートワークス研究所)はこちら

こちらも詳細は上記のページをご覧いただきたいのですが、私が着目したのは以下の2点です。

・2024年卒の大卒求人倍率は1.71倍(コロナ禍前の水準に戻っている)

・昨年は採用拡大に慎重であった中小企業でも採用意欲が回復した他、建設業、流通業では採用難度が上昇した

業種によって高低はもちろんあるのですが、建設業、流通業では倍率が上がり、採用難度が上昇しているようです。両業種とも2桁の倍率ですから確かに難度が高そうです。

あと注目すべきは中小企業の採用意欲が回復していることも内々定の上昇に関連していることが推測できます。上記資料には従業員規模別の求人倍率も掲載されていますので、ご興味のある方は是非ともご確認ください。

この傾向はよほどのことがない限り来年度も続くでしょうから、18歳人口の減少と相まって、売り手市場は激化することでしょう。労働力不足が予測される将来において、各大学はどのような人材を輩出していくか、企業も生き残りをかけて採用活動をしていますから、大学も今一度真剣に育成する人材像を見直す必要が出てきています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


2件のコメント

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