今回のテーマは、各大学で行われているキャリア支援に関するプログラムについてです。
キャリア支援と言えば、学内で開催されているガイダンスやら各種セミナーなどが思い浮かぶと思いますが、今はもっと先に行っています。と言っても、30年近く前に大学生だった私にはガイダンスすら思い浮かびません。確か、求人広告を見に行く程度だったような気が。でも、ガイダンス等のイベントは行われていたのでしょうね。受け手である私にリーチしていなかっただけで。
それはさておき、その先のプログラムということで、下記のようなプログラムが紹介されています。
「(前編)【イベントレポート】複数大学と企業によるキャリア支援プログラム「キャリアデザインコンソーシアム」を初開催しました!」(2023.4.03 ビズリーチ・キャンパス)はこちら
こちらのプログラムの参加大学は、青山学院大学、中央大学、明治大学の大規模かつ大手の私立大学。そして協力企業としてパナソニックグループ。
いやぁ、どちらも大手です。でも、大手だからこそ出来ることがあるでしょうし、この取り組みが浸透していくと、学生のキャリア意識も変化していくのではないかと思われます。
プログラムの概要としては、約1カ月間をかけて、今日から提示された課題を複数大学の混成チームで検討し、最終的にプレゼンテーションを行うというもの。書くと2行程度になるのですが、なかなかハードルの高い課題でして、普通の社会人でも難儀しそうなレベルではあります。そこにほぼ初対面であろう学生がチームを組み、取り組んでいくということでしょうから、学生にとっては学びの多い機会となったことでしょう。
また、学生からイベントレポートを作成したいという申し出があったそうで、特別企画と称して、学生による記事制作企画が上記の記事には掲載されています。このあたりもプログラムの波及効果としては良い作用となっていることが伺えます。
ということで、私自身がそのような体験がなかったものかと振り返ってみたところ、実はありまして、県立広島大学が公益財団法人マツダ財団の協力を得て、コロナ禍前まで実施していました、「中四国産学連携合宿授業」はビズリーチのプログラムに近い発想のプログラムとなっていました。
「「中四国産学連携合宿授業」を開催しました」(2019.10.09 県立広島大学)はこちら
詳細は、上記の頁をご参照いただきたいのですが、学生の感想がこのプログラムの濃度の高さを示しているかと。
二つの共通する点としては、
・複数大学の学生がチームを編成する
・学生としてはハードルの高い課題に取り組む
・一定の期間、時間を共有する
が挙げられます。
ここを起点とすれば、地方の大学であっても同様のプログラムを立てることは可能ではないでしょうか。ただし、旗振り役、兼、社外とのネットワークを構築する人材が必要となってきますので、その人材確保が大きな課題となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(参考記事)
1件のコメント
社会人のメンター制度を導入している大学が出てきています(叡啓大学・昭和女子大学) - 大学よもやま話 · 2023-08-29 11:37
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