5月20日に大学卒業予定者の就職内定状況が公表されています。(文部科学省・厚生労働省共同調査)
「令和3年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(4月1日現在)」(2022.05.20 文部科学省HP)はこちら
概要としては、以下のとおり。
大学(学部)は95.8%(前年同期比0.2ポイント低下)
2月1日時点では上昇していましたが、終わってみると、低下でしたね。
大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では96.1%(同0.2ポイント低下)
こちらも低下。
毎度ながら、いくつか留意点があります。
- 全数調査ではなく、抽出調査であること(大学で言うと、62校の抽出)
- その中の抽出した学生を対象とした調査であること(大学等で5,690人)
- この調査で言う「就職内定率」とは、就職希望者に対する調査時点での就職内定者の割合を指すこと。
特に、3)は調査対象学生数に対する就職内定率ではなく、その中から就職を希望している学生を分母としている点です。
他にもこの調査では、男女比、文理別、地域別の結果も公表されています。
文理別を見てみると、
文系:95.4%(0.6ダウン)
理系:97.4%(1.5アップ)
でした。文系は国公立大学も私立大学もともに同様の割合のダウン。それに反して、理系は最終でアップですから、やはり理系の就職は底堅いと言えるのではないでしょうか。
地域別で見ると、2月の調査と同様、持ち直したとはいえ、北海道・東北地区(93.4%)と中国・四国地区(92.2%)の内定状況はやはり良くなく、ともに昨年度比それぞれ、3.6%、2.3%のダウンとなっています。
また、20年3月からの推移表も公表されており、前回の記事で予測した通り、ほぼ昨年度と同様と推測されます。
「大卒就職率22年春95.8% コロナ影響、2年連続低下」(2022.05.20日本経済新聞HP)はこちら
屋外時のマスク着用のルール変更も検討されていますし、新型コロナウイルスも徐々にインフルエンザと同様の基準となっていくでしょうが、業界によっては採用活動を復活させた企業もありますし、来春卒業予定者には少しは上向くことを期待したいです。下記の記事を見ると少しは期待が持てそうです。
「大卒就職内定率、5月1日時点で58・4%…採用活動の早期化進む」(2022.05.13読売新聞HP)はこちら
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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