今回も引き続き、大学分科会資料の「大学入学者数等の将来推計」を見てみようかと。
「大学分科会(第174回) 配付資料」(2023.07.14 文部科学省)はこちら
「【資料5-1】大学入学者数等の将来推計について」はこちら
前回の概観でも触れましたが、気になる兵庫県の状況を少し詳細に見てみましょう。
まずは近畿地方の自県進学率の比較から。
県名 | 自県進学率 (2021) |
滋賀県 | 22.4% |
京都府 | 52.2% |
大阪府 | 58.9% |
兵庫県 | 44.3% |
奈良県 | 14.3% |
和歌山県 | 17.8% |
兵庫県は44.3%。比較するとすれば、大学数が近い京都府として、18歳人口規模が半分にもかかわらず、52.2%ですから、兵庫県も5割台は目指したいところ。入学定員数で見ますと京都府より、約8千人ほど少ないですから目標設定数値としては悪くないかもしれません。
そこで、自県内への留保を推進している自治体として、広島県の話しを以前、耳にしたことがあります。確か、教育委員会が推進していたように記憶しています。そこで調べてみますと「広島県 教育に関する大綱」が定められていました。
「広島県 教育に関する大綱」(令和3年2月 広島県)はこちら
この大綱の中には以下のような記述があります。
「本県では,引き続き,「乳幼児期から大学・社会人まで」を見据え,国・公・私立または県立・市町立という学校の設置者の違いを越え,「広島県にある教育機関」として,各々の主体性を尊重しつつ,「広島県としての目標」を共有するなどの連携を図り,それぞれの役割を果たしていく必要がある。」
「広島で学んで良かったと思える 広島で学んでみたいと思われる 日本一の教育県の実現」というキャッチコピーもあるようでして、力の入れ様がうかがい知れます。
今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
1件のコメント
私立大学の入学定員充足状況が報道されています - 大学よもやま話 · 2023-09-05 11:33
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