今回のテーマは、アートとビジネスの接点についてです。

「アート鑑賞を活用したビジネスプロフェッショナルの学びプログラムをビズリーチと福武財団(瀬戸内国際芸術祭など展開)が共同研究 ~アート鑑賞が新たなビジネス創出にどのような価値を発揮するかを検証~」(2022.11.07 PRTIMES)はこちら

この記事を拝見しまして、そう言えば、アートをビジネスに活かすことがここ数年取り上げられているけれど、結局どうなっているのだろうか、単なるブームで終わるのだろうかと自分自身が気になっていたことを思い出しました。

今回、株式会社ビズリーチ(ようやく地方でもTVCMが流れ始めましたが、転職サービスがメインの会社です)と公益財団法人福武財団(瀬戸内国際芸術祭を主催している財団と言えば、イメージできますでしょうか。この事業以外にも様々な事業を展開しており、助成金事業なども行っている財団です。)が連携協定を締結し、「アート鑑賞が新たなビジネス創出にどのような価値を発揮するかを検証」する共同研究を行うとのことです。

この「アート鑑賞」に絞っている点がポイントかなと個人的には思っていまして、漠然とアートとビジネスを包含するのではなく、鑑賞に力点をおいて検証するとのこと。研究結果に期待したいものです。

で、アート鑑賞とビジネスの接点でいうと、少し前の書籍になりますが、

山口周(2017)「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」」.光文社

を読んだことが、私がアートとビジネスを意識し始めた最初の書籍になります。ここでは、早くも論理的思考法だけでは通用しない社会を生き抜くにあたってのアートの役割について言及されています。

次に私が出会った書籍がこちら。

神田房枝(2020)「知覚力を磨く 絵画を観察するように世界を見る技法」.ダイヤモンド社

神田房枝氏は、美術史の博士号を取得された後、ニューヨークメトロポリタン美術館でキュレーターアシスタントもされていた経歴の持ち主で、「知覚力」という新しい能力を提示して下さっています。実はこの「知覚力」という概念自体が私にとって画期的なことでして、それまで絵画を鑑賞するということが何かモヤモヤとしていた行為だったのですが、「知覚力」という概念を認識したことで、絵画だけでなく、モノの見方が変わったような気がしています。

そうです。私がアートとビジネスの接点として捉えているのは、ズバリ「視点」です。モノの見方、捉え方がアートとビジネスの接点となり得るのではないかと私は思っています。

ちなみに「アート思考」という視点からのアプローチの記事もありましたので、参考までに。

「なぜビジネスマンは「アート思考」を身につけるべきなのか」(秋元 雄史氏)(2020.11.29 幻冬舎GOLDONLINE)はこちら

最後までお読みいただき、今後ともよろしくお願いいたします

今後ともよろしくお願いいたします。


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