常々、大学とアーカイブの親和性の高さには注目していまして、先日の記事でも紹介したような貴重な資料が大学と言う教育研究機関で保存されることの重要性はもっと認識されて良いのではと思っています。

「金沢工業大学に「デザインとアート」を柱とした感性教育の拠点 — 「五十嵐威暢アーカイブ」オープン 開館記念展示「見ているか?」[第一期]を開催 5,000点ものコレクションを活用し、学生の創造する力を引き出す活動を推進」(2023.10.11 大学プレスセンター)はこちら

今回、プレスリリースされています金沢工業大学の「五十嵐威暢アーカイブ」についても、約5千点ものコレクションが収蔵されていますので、それらを工学を学ぶ学生が間近で触れることが出来るという希少さはもっと評価されて然るべきかと。図書館とリンクしているところも良いですよね。大学図書館は、情報センターの役割も担ってきているわけですから、アーカイブとは切っても切り離せない機能の一つとも捉えることができます。

どのような経緯で五十嵐威暢氏が金沢工業大学に作品を寄贈されたのかは不明ですが、地方の大学だからこそ、その意味合いは大きいと思います。

寄贈と言えば、アーカイブされる作品という現物だけでなく、お金という形でも大学へは集まってきます。少し前の記事ですが、東洋経済オンラインに下記の記事が出ていましたので、参考までに。

「寄付金収入が多い私立大学157校ランキング 寄付金1億円以上を列挙、1位慶應、2位創価」(2018.10.27 東洋経済オンライン)はこちら

卒業生や産業界と繋がっているというのも大学としては必要なことですし、私立大学はご存知のように学納金収入が収入の大半をしているという現状を見れば、マネジメントの観点からもその繋がりは重要です。

それにしても、慶應義塾大学は別格として、豊田工業大学の学費の低さはこの寄付金収入から来ているようですね。さすが世界のトヨタです。

「豊田工業大学 12の魅力 と 2つの未来」(豊田工業大学)はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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