今回は昨年度の入学者選抜実施状況の概要についてです。
「令和4年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(2023.01.25 文部科学省)はこちら
詳細につきましては、上記の文部科学省の頁を確認していただきたいのですが、一覧表で国公立大学の志願状況が分かるようになっています。
この中で私が着目したのが鹿児島大学でして、こう言っては何なのですが、志願者数が思っているよりも多かった印象を受けました。経年比較をしていませんので、例年通りなのかもしれません。そこで、九州・沖縄地域の大学の志願倍率(志願者数/募集人員)を比較してみました。志願倍率の高い順に並べてみると以下の通り。
鹿児島大学 4.79倍
佐賀大学 4.74倍
宮崎大学 4.72倍
大分大学 3.94倍
琉球大学 3.78倍
九州大学 3.44倍
九州工業大学 3.23倍
長崎大学 3.23倍
熊本大学 3.29倍
鹿屋体育大学 2.17倍
こう並べてみると、鹿児島大学・佐賀大学・宮崎大学の5倍近い倍率は地域における需要の高さを示しているのではないかと。
一方、公立大学で気になったのは、叡啓大学でした。というのも、募集人員100名に対して志願者数129名。志願倍率が1.29倍で、入学者数は86名と募集人員より14名も少ない状況でした。2021年度に広島県が開設したばかりの大学なのですが、2年目にして早くも定員割れの状況は公立大学では珍しいと思います。学部学科の分野の問題なのか、募集広報の問題なのか、早めの対策が必要かと。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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国公立大学出願状況の中間集計が公表されています – 大学よもやま話 · 2024-01-31 10:31
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