生成AIの活用については、文部科学省が初等中等課程の学校を対象に方針を打ち出したり、大学においても大学ごとに方針を打ち出しつつあります。

実際に教育プログラムに取り込んで学生にインフラとして提供している大学もあり、国内でも活発な動きが出始めていますが、米国のアリゾナ州立大学がOpenAIと提携したという報道が公表されています。

「日米で進む大学での生成AI活用、今後は「利用が必須になる」かもしれない事情」(2024.02.27 ビジネス+IT)はこちら

「Arizona State University collaboration with OpenAI charts the future of AI in higher education」(2024.01.18 Arizona State University)はこちら

詳細は上記サイトおよびアリゾナ州立大学のプレスリリースをご参照いただきたいのですが、ChatGPTを活用することのメリットとして、学習支援はもちろんのことながら、教員の負担軽減≒コスト削減もそのひとつとなっているようです。

確かに定型化された問題(アリゾナ州立大学では1年生のライティングクラスがスタートのようです)へのチューターであったり、発音の採点であったりはより親和性が高そうなイメージがあります。もちろん、英語ベースでしょうから、国内の大学においてもまずは外国語の授業での導入が起点になると予測ができます。日本語のライティングやリーディングで生成AIを活用できるようになると、初等中等教育課程への導入がさらに進むことでしょう。英語については導入をしている高等学校も増えているようですし。

それにしてもアリゾナ州立大学のST比の高さには驚かされました。州立大学ってここまで経営にシビアなんですね。国内の私立大学よりも高い比率だなんて。教員の給与水準はどうなんでしょうか。

「第1-2-3表 日米の大学教員(教授)の平均年収比較」(2014.01 内閣府・白書・審議会データベース)はこちら

これを見ると、私立大学と国立大学の比較ですので、あくまで参考程度なのですが、

米国の私立大学で 15.9~18.8百万円

国内の国立大学で 9.8~11.2百万円

ですので、米国の方が公立大学は高いのかもしれません。

まぁ、平均ですからね。しかも約10年前の水準ですし、日本は変化なさそうですが、米国は上がっていそうな気もします。

最後に河合塾でも生成AIに関する調査を行っていますので、ご参考までに。

「~「生成AI利用の流れは止められない」「教員の業務効率化に有効」の声~ 教育関係者を対象にした、生成AIに関するアンケート第2回の調査結果から見えること」(2023.10.12 河合塾)はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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