ChatGPT」がリリースされてから、早や半年が経ち、各分野での利活用も検討がなされているようで、教育分野においても同様に検討されています。

ということで、現在までの動向をまとめてみました。

まずは文部科学省から。

中央教育審議会初等中等教育分科会デジタル学習基盤特別委員会にて検討が開始されています。

「デジタル学習基盤特別委員会(第1回)資料」(文部科学省)はこちら

【資料6】生成AIの学校現場での取扱いに関する今後の対応について」によると夏前を目途にガイドランが公表されるとのことです。

項目のイメージとしては下記の通り。

・生成AIについての説明

・情報活用能力との関係

・年齢制限や著作権、個人情報の扱い

・活用が考えられる場面、禁止すべきと考えられる場面

・授業デザインのアイデア(生成AI自体を学ぶ授業+具体の活用法)

この辺りは、初等中等教育課程のみならず高等教育課程においても指針となりそうです。

続いて、国立大学協会会長のコメントが公表されています。

「「生成AIの利活用に関する国立大学協会会長コメント」の公表について」(2023.05.29 一般社団法人国立大学協会)はこちら

教育に関する利活用については以下の通り。

・国立大学が行う教育活動において、生成AIの利用を一律に禁止することは求めない。

・各大学はそれぞれの判断に基づき一定の方針を定め、明確なルール化を図ることが推奨される。

・状の生成 AI に関する信頼性や透明性、プライバシー保護、著作権等に関する課題等、正しい知識や使用上の注意について学生に十分に理解させる責任が大学に生じることにも留意が必要。

各大学の動向としては以前記事にしました通りです。

これまでの状況を見ますと、使用を全面禁止とするということではなく、ルールに基づいた利活用を目指しているように思われます。やはり、個人情報・著作権などの権利に関するルールは学生に認識させる必要はあるでしょうし、それによって生じる問題は生成AIのみならずSNSの利活用でも問われていますので、メディアリテラシーの一環で捉えるのも良いかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

1件のコメント

生成AIの教学面の取扱いについての方針策定が促されています(文部科学省) - 大学よもやま話 · 2023-07-28 11:42

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